「感情」の役者だった高倉健さん 没後10年 キャメラマン・木村大作氏が明かした大スター秘話
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没後10年となる俳優・高倉健さんの特集上映が7日、東京・丸の内TOEIで開幕した。この日は「駅 STATION」の上映後に、キャメラマンを務めた木村大作氏(85)が登壇。レンズ越しに対峙(たいじ)した昭和の大スターの秘話を明かした。
9作で仕事を共にした木村氏は、高倉さんの提案で「駅-」のラストが変わった逸話などを披露。「健さんは無言でも、すべての人生を表現していると思った。だから、後ろ姿を好んで撮りましたね」と振り返り「感情」の役者だったと説明した。「芝居相手を『うまい』と言ったことはないね。『感じるね』ってそういう表現でした」と、技術以上のものを見ていたという。
劇場には高倉さんが任侠(にんきょう)作品で背負った刺青の原画や東映ニューフェイスの同期生が持っていた初解禁の私物写真などを展示。22日までに初のデジタル化を含む19作品が上映される。