麻倉未稀「これがキャンサーギフトかな」 17年乳がんで左乳房全摘出 手術後「すっごく歌いやすい」
歌手の麻倉未稀が9日、大阪市内でMBSがんキャンペーン「ちゃやまちキャンサーフォーラム 2024」に出演。2017年に乳がんで左乳房を全摘出した際の経験談を語った。
麻倉は17年にテレビ番組の中で受けた検査で乳がんが発覚。左乳房の全摘出手術を受け、3週間後にはコンサートに復帰した。手術から7年が経過した現在も、ホルモン療法を受けながら経過観察中だといい、「再発も転移もしていない、ということもあり、次の検査の結果を見て治療を続けるか、やめるか考えましょう、という話をしています」と語った。
副作用としてホットフラッシュや関節痛は続いているが「ようやく慣れてきて。これは一生抱えていかなきゃいけないかな、と」と、徐々に受け入れることができているという。
イベントのラストにはステージに立ち、圧倒的な声量で、ドラマ「スクールウォーズ」の主題歌「ヒーロー」を熱唱。「これがキャンサーギフトかなって思うんですけど、手術してからすっごく歌いやすくなったんです」と、笑いながら明かした。
がん発覚当時から歌い続けるための治療を模索してきたといい、左乳房を全摘出する際、同時に再建手術も受けたのも「体のバランスが崩れると歌えない」から。同じ理由で自家組織ではなくインプラントでの再建を選択した。薬の副作用で声が枯れる可能性についても、医師と話し合い、「自分で納得できる方法を取ろう」と、強い意思を見せてきた。
また、8月に乳がんであることを公表したタレントの梅宮アンナにも言及。5月にある番組で共演した際、がん検査の話題になったといい、「その時ももしかしたら何か思ってらしたのかもしれない。お父様をがんで亡くされたり、お身内にがんの方がいらっしゃって、『私、ちゃんと検査しているのよ』っておっしゃっていて」と振り返った。「すごく勇気のある方。アンナさんのような若い方が発信していただける、というのは皆さんの励みになると思います」と、エールを送った。