「106万の壁」TV3万人アンケで7割賛成の意外結果 「103万」と逆の負担増だが 自民政調会長でも懸念「本当に年金増えるか?」雇用やめるかもと
10日のフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」では、厚労省が進めようとしている厚生年金への加入要件「106万円の壁」撤廃方針に関して視聴者アンケートが行われ、約3万6300人が回答した。
「撤廃すべき」64%
「撤廃すべきではない」22%
「どちらとも言えない」14%
国民民主党が掲げる「103万円の壁」改正による収入増加策とは意味が逆で、「106万円の壁」は撤廃されると、会社員に扶養されるパートら短時間労働者は、週の労働時間が20時間以上あれば、年収を問わず加入することになり、保険料負担が生じる。
橋下徹弁護士は「皆さん、保険料をしっかり払っていこうと?」と語り、社会保険制度の財政基盤強化につながる点は個人的には賛成とする一方で、個々のケースでは、年齢や保険の加入期間によっては、払った額よりバックが少ないケースもあると指摘した。
出演した小野寺五典・自民党政調会長もうなずき、高齢や、収入が一定でない場合など「本当に将来の年金が増えるのかどうかをよく見ないといけない」と説明。また「半分は社会保険料が事業主負担になり、いままでは負担しなくてよかった経営者でも、負担増になる」ケースが出てくると説明し「これだったらやっていけないので、雇うのやめようかなとか、そちらにつながるので、私はこの社会保険の壁は、非常に検討の余地があると思う」と述べた。