野田秀樹氏 原爆投下扱った舞台をロンドンで公演「気持ち届いた」 スタンディング・オベーション鳴りやまず
演出家・野田秀樹氏が12日、都内で作・演出・出演のNODA・MAP新作舞台「LoveinAction」(邦題=正三角関係)の海外公演報告会を行った。
本作は小説「カラマーゾフの兄弟」をモチーフに、野田氏が花火師の家族「唐松族の兄弟」のサスペンスを創出。嵐・松本潤(41)、長澤まさみ(37)、永山瑛太(41)が兄弟役で出演し、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で10月31日から11月2日に上演された。
物語の終盤には、長崎に原爆が投下された場面が続く。野田氏は「イギリスでどう受け止められるか」という思いもあったというが、初日終演後はスタンディング・オベーションが鳴りやまず。野田氏はカーテンコールの映像を振り返りながら「全体的には大盛況、大反響だったと思う。気持ちが届いたんだなと」。今後も海外公演に意欲を示し「再来年は、新作を持って海外でやりたい」と構想を膨らませた。
本作は、12月2日から25年1月14日まで東京公演の「正三角関係」の映像が世界配信されることも決まっている。