大阪府・吉村洋文知事 永田町文化をぶっ壊す! 維新の会代表選立候補を表明 飲食「1人5000円ルール」明言
日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事(49)は12日、大阪市内で会見し、17日に告示される同党の代表選に立候補する意向を表明した。衆院選で議席を減らした党の立て直しのために、自身は「屍」となることも辞さない考え。政治とカネの問題では飲食の「1人5000円ルール」も示した。金村龍那副幹事長(45)=衆院比例南関東=も出馬意向を示しており、推薦人が集まれば選挙戦となる。他にも空本誠喜衆院議員(60)=広島4区=と松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区=が出馬に意欲を示している。
共同代表として議席を減らした衆院選の責任もあって悩んだという吉村氏。内部からの声にも後押しされ出馬を決意した。党の現状について「国政政党としての存在意義が揺らぎ、見えにくくなっている」と分析。「党の消滅の危機」と崖っぷちを強調した。
党の存在意義として掲げたのは「次世代のための政党」、「道州制を実現する政党」、「永田町文化を変える政党」の3つ。その中でも「永田町文化を変える」については語気を強めた。
永田町の現状を「完全に圧倒的に古い政治が行われている」と批判。「民間では考えられないようなやり方、価値観はぶっ壊していきたい。永田町の飲み食い政治もなしです。あんなものをやっていても新しいものは生まれません」とぶった斬り、「与党の過半数割れ」を目指していく方針を明らかにした。
会見の中では政治とカネの問題、特に政党交付金を使った飲食について言及。「仲間内で飲食し親睦を図る場合は自腹。他党などと接触して飲食をする場合は1人あたり上限5000円」とルール設定。他党に対して「日本維新の会の議員を誘うときは、5000円までですから。そういうお店に誘ってください」と呼びかけた。
代表に就任した場合は府知事と兼務する意向。次のリーダーを育てる意味も含めて、共同代表を置くとした。在阪の党首となった場合についても「永田町で党首会談とか立派なイスで、あれである必要あんのかなって。リモートでいいんじゃないですか」。来年4月には大阪・関西万博も控えるが「やれるところまでやって、ダウンしたら僕の屍を次のメンバーが踏みつけて前に行ったらいい」と、踏み台となる覚悟を口にした。