尾上右近&中村壱太郎 令和の名コンビが魅せる 右近「これぞ2人というものを」壱太郎「究極に美しい舞台に」
歌舞伎俳優の尾上右近(32)と中村壱太郎(34)が13日、都内で1月歌舞伎座「壽初春大歌舞伎」(1月2日初日)の取材会に登場した。2人は夜の部で舞踊の名作「二人椀久」で椀屋久兵衛(右近)と松山太夫(壱太郎)をつとめる。
この配役での「二人椀久」は右近の自主公演「第四回 研の會」(18年)で上演。同演目への熱量の高さなどで意気投合し、初めて本公演で上演となる。公私で仲が良く、同世代の親友同士。取材会では質問への答えがまとまらない壱太郎に、右近が「ごめん、ちょっと何言っているの?」とツッコむなど“令和の名コンビ”ぶりを見せた。
それぞれ尾上流、吾妻流と舞踊の名家出身だけに作品への思いは熱い。右近が「これぞ2人の『二人椀久』というものを見せ、正月の歌舞伎座に来て良かったと思えるものをしたい」と意気込めば、壱太郎も「究極に美しい舞台にしたい」と語った。
2人は昼の部では「寿曽我対面」に右近が、「陰陽師 鉄輪」に壱太郎が出演。夜の部では「二人椀久」に続く「大富豪同心」でもそろって出演する。