ニッポン放送「ショウアップナイター」制作費「重たい方」も 社長「できる限り続けていきたい」
ラジオのニッポン放送が13日、同局で定例の記者会見を開いた。「ニッポン放送ショウアップナイター」の番組名で放送しているプロ野球中継について、檜原麻希社長は「できる限り続けていきたい」、「大事にはしていきたい」と来季以降への方針を語った。
ラジオ業界ではプロ野球中継から撤退した局も多く、中継をする局、しない局で編成方針が二分される形になっている。「する局」側のニッポン放送として、檜原社長は2024年シーズンの感想を「最後の最後で大下克上が起きて、首都圏のチームで(横浜DeNA)ベイスターズが残って、本当に強い強いソフトバンクを倒すという“奇跡のようなドラマ”が生まれてよかったな、というふうに思います」と語った。
来季の中継方針についての質問には、遠征先が全国に及ぶ、必要な人員が多い、という理由から「制作費はどちらかというとラジオの中では重たい方のコンテンツだと思います」と事情を率直に明かした。その上で「プロ野球というスポーツが一大エンターテインメントであり、なるべく移動中の人にも気軽にラジオで届けられるような一つの活動として、できる限り続けていきたいという気持ちは持っています」と述べた。
経営面への影響も考え、「当然、これには協力していただけるスポンサーさんだったり、いろんな方の力が必要になりますので。時代時代に合わせた(番組の)作り方、考え方を持たなきゃいけないと思っておりますけども」との考えも示した。一方で、「やるところが減ってしまったからこそ、というのも一つの使命感としてはあるのかなと」と中継することそのものの意義も挙げた。