元乃木坂46の女流麻雀師・中田花奈 麻雀を広める使命感と自身の10年後を語る
麻雀プロリーグ戦・Mリーグの女性雀士に思いを聞く本企画に乃木坂46・元メンバーの中田花奈(BEAST X)が登場。参戦1年目だった昨シーズンの苦悩や、元アイドルとして麻雀カフェを経営するなど、麻雀の楽しさを広める使命感などを熱く語った。
◇ ◇
-乃木坂46時代にステージへ向かう前と、Mリーグで対局に向かう前とでは違う種類の緊張感なのか。
「アイドル時代は正直、緊張する場面はあまりなかったかなと思います。ライブ会場に来てくださる皆さんは自分たちのことを応援してくださっている方々ばかりだし、練習してきたという自信もあるので、安心して思いっきり全力でできていたと思います。Mリーグではまだ自信がなく、不安でいっぱいで緊張するというところが去年はありました。緊張しないことはないですけど、緊張で打牌がぶれるというようなことは、今年はなくなったと思います。今は落ち着いて打つということを意識しています」
-さまざまな活動を見ていると、麻雀の楽しさを広めたいという使命感のような物を感じる。
「そうですね。正直、Mリーグのドラフト会議で指名していただいた時は、お店もやって、タレント業もやってと、その時点でかなり忙しくて、結構パンク状態でした…。そのうえでMリーガーの活動は正直難しいかなという思いもありました。なので、麻雀を広めたいという思いがなければできなかったかもしれません。いろいろとご意見を頂く可能性もあるということも分かった上で挑戦しようと思ったのは、本当に広めたいという思いが強いからです」
-現在30歳。10年後はどういう姿を描いているのか。
「いろいろとやってきたので、さらに新しい何かを始めることはないかもしれません。それだけ麻雀はすごく奥深いので、10年かかってもおそらく満足いくような麻雀の正解を見つけることはできないと思っています。麻雀プロを続けているのかとか、Mリーガーを続けているのかとか、タレント業を続けているかとかはわからないですが、たぶん10年後も麻雀を勉強しているだろうなとは思います。どんどん強くなって将来は、雀荘ですごく強い人がいるって噂になるような人になって、静かに“昔、Mリーガーやっていたんだよ”とか言ってみたいですね(笑)」
-最後にMリーグ、チームや中田さんのファンの方々にメッセージをください。
「チームは今年セミファイナルに進めないと選手の入れ替えが必要になってしまう状況で、すごく大事な1年になります。去年、私はマイナスポイントで足を引っ張ってしまったという思いがあるので、今年こそは個人ポイントをなるべくプラスに近づけるように頑張りたいと思います。今年もビーストの応援をよろしくお願いします!」
◆Mリーグ 優勝賞金5000万円を9チームで争う。1チーム男女混成の4人で構成。レギュラーシーズンの上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。さらに上位4チームがファイナルシリーズに進み、優勝を目指す。ABEMAで全試合無料生中継中。
◆中田花奈(なかだ・かな) 1994年生まれ。埼玉県出身。アイドルグループ・乃木坂46の1期生。デビューシングルで選抜メンバーとなり、以降9年間多岐にわたり活躍し、20年に卒業。21年に日本プロ麻雀連盟プロテストに正規合格し、同年にオーナーを務める麻雀カフェ『chun.』を東京・赤坂にオープン。プロ3年目となる23年には「BEAST X(当時:BEAST Japanext)」よりドラフト指名を受け、Mリーガーとして活躍中。
◆中田花奈オーナー店長の麻雀カフェ「chun.」
住所:東京都港区赤坂3-6-17 ダイムラービル3階