１９６９年１０月５日に放送開始したフジテレビの国民的アニメ「サザエさん」が、今年１０月にアニメ番組として前人未到となる放送５５周年を迎えた。同アニメがすでに保持している二つのギネス記録を自身で更新したことが１６日、分かった。

　今年１０月６日の放送をもって、同作が保持する「最も長く放映されているテレビアニメ番組」の記録を更新。初回からフグ田サザエを演じてきた声優の加藤みどりが「同一のテレビアニメ番組のキャラクターを最も長く演じてきた声優（女優）」のギネス記録を更新したことも認定された。

　１１月１５日にサザエさんのゆかりの地である東京・桜木町の長谷川町子美術館で、二つのギネス記録更新の認定式が開催された。加藤さんも式典に参加し、認定証が授与された。同アニメと加藤がギネス世界記録に認定されるのは、放送５０周年を迎えた２０１９年以来となる。

　加藤は「５０周年で一度受賞させていただいてから５年後の５５周年でもう一度いただくことになりました。この５年間はあっという間でしたが、アニメ１本１本に携わる人間も多くおりますし、より重みのある賞として大切にさせていただきます」と感激。「これからもぜひお孫さんの代までもご覧ただけるとうれしいです！」とさらに長寿番組となることを願った。

　節目を記念し、フジテレビは１１月２５日から１２月１日までの１週間を「祝・放送５５周年　秋のサザエさんウィーク」と銘打ち、「サザエさん」にちなむ様々なコンテンツを放送する。２５～２９日の午後６時５０分から１０分の枠では、厳選されたエピソードを「秋の傑作選」として毎日放送する。１２月１日には、同アニメの放送５５周年記念の１時間スペシャルを放送する。