ＮＨＫ大河ドラマ「光る君へ」（総合、日曜、後８・００）で、歌人としても名高い藤原公任（ふじわらのきんとう）役の町田啓太（３４）がこのほど、取材会に登場した。

　大河ドラマは「西郷どん」（１８年）、「青天を衝け」（２１年）に続く３作目だが、今作は「漢詩や和歌、書など挑戦することが多かった」。特に漢詩には苦労し、芸事に秀でた公任を演じるにあたり、実際にせりふとなっている部分も前後も含めて必死に暗記したといい「指導している先生から『公任に見えました』と言ってくれて、勇気づけられた。自分の中のハイライトとして残っています」と語った。

　青年期では、それぞれ上級貴族の子息である藤原道長（柄本佑）、藤原斉信（金田哲）、藤原行成（渡辺大知）との友情が描かれ、視聴者からは「平安のＦ（藤原）４」とも呼ばれて親しまれた。出世レースが進み関係に変化も出たが、後に４人で鍋を囲むシーンは「風貌は変わっても、あの頃に戻るのは同窓会みたい。４人のシーンは楽しかった」と振り返る。

　平安貴族を演じるために伸ばし続けてきた髪の毛は「次の役柄にもよりますが、（終わったら）切りたいですね」。そして「こういう髪形がいいというのはないんですが、角刈りを人生で一度やってみたい」と笑った。