１７日に生放送されたフジテレビ「Ｍｒ．サンデー」で、「Ｍｒ．サンデーは見ない」という街の声が放送され、宮根誠司キャスターが絶句する場面があった。

　この日、開票された兵庫県知事選を特集。斎藤元彦前知事が再選し、ＳＮＳによる選挙戦が効果的だったと分析され、兵庫県民の声が集積された。

　「大勢を占めたのは、大手マスコミへの徹底的な不信だ」というナレーションとともに紹介されたのが、神戸市内での街の声。６０代女性が「もともとこうなる前までは斎藤さんに実績がおありなのは分かっていた。なのになんか急にわさわさしだして、引きずり下ろす報道ばかりになって、『え～、どうなってんの』と思ってて」と、パワハラ問題などで追及される斎藤氏について語った。

　一緒にいた７０代女性は「よくここまで悪く言えたなと思うよね」とうなずくと、「メディアとして本当のことをちゃんとみんなに言わないと。人を引きずり下ろすだけのメディアなのかなっていう感覚になりますね」と先述の女性。

　その話を聞いた７０代女性は「最近、普通のテレビ見ることない。ＹｏｕＴｕｂｅの方が自分で判断すれば、しっかりした正確なことを言ってるから」と同調。「本当に『Ｍｒ．サンデー』なんかずっと見てたけど、最近はあんまり見ることない」と笑った。

　スタジオの宮根は、ＶＴＲを見て「う～ん、あの…」と思わず、言葉が続かず。「今回、取材して見て分かったけど、ご高齢の方でも情報を拾いに行ってるんですよね」と話した。

　さらに「いわゆる我々のテレビ、新聞社、大手メディアは平等性、ファクトチェック…事実の確認や裏取り、プライバシーの問題など、いろいろ考えながら報道する。一方で、ＳＮＳは、そういうものをぴょーんと飛び越えちゃうところがある。今回、私、個人が思うのが、ある意味で、大手メディアの敗北ですよ」と私見を述べた。