斎藤元彦兵庫県知事 県庁職員1000人を前に「生まれ変わる。謙虚な気持ちで」 再選後初登庁で新たなスタート強調
自らの失職に伴う兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦氏が19日、神戸市内の兵庫県庁に初登庁。当選証書を受け取り、新たな知事としてスタートを切った。
前知事時代の最後の公務を終えた9月27日の退庁時には、職員らによる花束贈呈などはなく、閑散としていたというが、この日は約50人の支援者たちの拍手と「おかえりなさい」の声に出迎えられた。一方で、集まった支援者と握手を交わす斎藤氏に、斎藤氏を批判するボードを手にした人物が近づいて、職員ともみ合う場面もあった。
その後、庁内で当選証書を受け取った斎藤氏は、知事就任式に出席。職員約1000人、支援者約200人を前に「仕事というものは自分自身だけ、1人ではできない。県庁職員の皆様や関係者の皆様の支え、サポートがあってこそ、県民の皆さんへの仕事ができるということを、私自身もっともっと心に刻んでいく、ということを考えさせていただいた」と語った。
今後については「自分自身もこれから生まれ変わる、1からスタートしていくという気持ち、なにより謙虚な気持ちを持ってやっていきたい」とした上で、「私も人間ですから、再スタートしていく中でも、至らない点が出てくると思いますし、こうしたほうがいいということもたくさんあるかも知れない。皆さんからの声もぜひ届けていただきたい。耳の痛い話だからこそ、私は真しに耳を傾けさせていただいて、受け止めて、もっといい県政にしていくための糧とさせていただくことが大事」と、周囲の声に耳を傾けていくことを強調した。