斎藤知事に対する百条委員会の今後 片山元知事「遠慮せず結論出すべき。兵庫県政の品位に関わる問題」

 元総務相、鳥取県知事の片山善博氏が20日、TBS系「ひるおび!」に出演。再選された斎藤元彦知事に対する兵庫県の百条委員会について言及した。

 番組では、斎藤知事が再選されたことによる百条委員会への影響について特集した。斎藤氏は25日に予定されている百条委員会の証人尋問について、東京で政府主催の全国知事会が開催されることから、「出席が難しい」との認識を示した。また大阪府の吉村洋文氏が百条委員会を継続することに疑問の声を上げたことなどを伝えた。

 片山氏は百条委員会のあり方について、「作った時の最大の狙いは公益通報に対してどういう対応をしたんですか?それ間違ってないですか?っていう問いかけなんですね。議会としてちゃんと結論を出さなきゃといけないと思います。もうひとつ第三者調査委員会で結論出さなきゃいけない」と述べた。

 続けて「また斎藤知事のもとで、前回と同じような公益通報とか告発が出た時に、また同じことやるんですかと、一方的に犯人捜しみたいなことして結果として死に追いやったと。一方的に処分してしまったと。これが正しかったんですかと、よく吟味しないと。兵庫県政の品位に関わる問題だと思うんですよ」と指摘。「私は間違っていたと思いますよ。やっぱり公益通報っていうのは、ちゃんと公益通報にならないかもしれないと思っても、その段階からちゃんと適正な手続きを踏まなきゃいけない、それを踏んでなかった。知事とか副知事さんの批判をしたら、死を覚悟してやらなきゃいけないですかということだと物言えないですよね。この問題だけは議会はキチッと遠慮しないで、結論を出してもらいたい」と持論を語った。

 法政大学大学院の白鳥浩教授も「県知事選と百条委員会は、別の立て付けなので。県知事選が終わったからといって、百条委員会が何か配慮するとか、忖度をしてしまうことがあっては、県民からも信頼されなくなってしまうんだろうと思う。どこまで切り込んでいけるかということは今後見ていかなくてはいけない」と述べた。

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