NHK会長 ジャニー氏特集の「Nスペ」に言及 内容は「テレビを見て知った」補償本部長の応対は「私も違和感」
NHKは20日、都内の放送センターで定例会見を行い、稲葉延雄会長が先月20日に放送された旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)の故ジャニー喜多川元社長を取り上げたNHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」について言及した。
ジャニー氏の性加害問題の表面化を受け、NHKは昨年9月に所属タレントの新規起用を停止していたが、先月の定例会見で同社からマネジメント業務を引き継いだSTARTO ENTERTAINMENT社所属のタレントの起用再開を発表。ジャニー氏の性加害について深掘りして報道した前述のNHKスペシャルは、先月の会見から4日後に放送されていた。
稲葉会長は番組のタイトルなどは認識も「中身については知りませんでした。放送の日、テレビを見て知った」と説明。番組内でも問題視されたスマイル社の補償本部長による被害者家族への対応には「皆さんが感じた違和感というのは私も感じた」としながらも、放送後に解任が発表されたことで「その後、適切な処置がとられていたと思います」と話した。
あらためて所属タレント起用再開の決定について問われると「被害者への補償、再発防止、経営分離が着実に進んでいたか十分に確認ができており、逆戻りはしないと判断した」とし「いずれにせよ、あの段階での出演起用再開の判断は間違っていないと思っています」と語った。