玉川徹氏 玉木代表の税収減の補填案に疑問「それって全部借金なんですよ」 103万円の壁の引き上げに伴う「精緻な議論が国会で」
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が21日、コメンテーターを務めるテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。「年収103万円の壁」引き上げに伴う税収減の補填の問題について言及した。
番組では、自民、公明、国民民主の3党による合意で「年収103万円の壁」について、来年度の税制改正で引き上げることが決まったことについて取り上げた。また、どの程度引き上げるかや引き上げによる税収減をどう補うのかについては引き続き議論すると紹介した。さらに国民民主の求める178万円まで引き上げた場合には7~8兆円の税収減になるため、今後落としどころ所を探ることになることも伝えた。
玉川氏は「“9兆円予算使わないで余っているから、7兆円減税してもいいでしょ”って話なんですけど…」と話を切り出すと、「…と玉木さんは言っているんですけどね」と羽鳥アナがうなずいた。続けて玉川氏は「それって全部借金なんです、国債なんですよ。借金してみたら、あんまり使わなかったから残りの部分も使っちゃえ、とはならないんです。借金を減らすっていうふうな、使わないで済むのなら、それでよかったねというのが普通の話なので」と説明した。
さらに「これ恒久減税ですから。今年だけじゃなくて、ずーと減税が続くんで」と話すと、羽鳥アナも「今年は税収が上がったけど、それが毎年そうなるとは限らないということで」と応じた。
玉川氏は「そこはちゃんと見なきゃいけなくて。精緻な議論が国会で…。それがいつ国会で議論されるかと言うと、来年度の税制改正の中で議論されるんですよ。来年なんですよ、今年じゃないんですよ。仮にこれが認められるとしても、来年のたとえば4月とか。予算の決まるあたりまで議論が続くんで、しっかりデータを出した上でやんなきゃいけない」と述べた。