直木賞受賞の時代小説家 ドジャース・大谷は小説にもできない「リアリティーがないって言われます」 歴史的武将をも超える存在
昨年の直木賞作家で小説家の永井紗耶子氏が22日、TBS系「Nスタ」にコメンテーターとして生出演。同日、米大リーグ・ナショナルリーグのシーズンMVPに輝いたドジャース・大谷翔平選手を、小説としても成立しないレベルの活躍だと絶賛した。
大谷はこの日、リーグMVPを受賞。3度目となる満票での受賞、指名打者としての受賞、リーグが替わっての2年連続受賞という“初めて尽くし”の偉業となった。
この快挙に、同局の日比麻音子アナウンサーから「これは、誰も文句なしのMVPだったのかなと思うんですが、いかがでしょうか?」と水を向けられた永井氏は「あまり野球詳しくないんですけど、大谷さんの活躍を見ていると、見ててほれぼれするというか…」と笑顔。歴史小説をメインに手がけているだけに「資料とか読むと『こんなすごい働きする武将なんていないじゃん』って勝手に思ってたりするんですけど、大谷さん見てると、『こういう人だったりしたのかな』って。振った時の勢いとかカッコ良さとか、ほれぼれ見てしまうんで、詳しくない人も夢中にさせたっていう気がしますね」と熱弁した。
南波雅俊アナウンサーからは「大谷さんを小説にしたら『ちょっとやり過ぎ』って言われちゃいますよね」との質問が。永井氏は「こんなの企画出したら、編集者の方に『こんなキャラクターはいない!リアリティーがない』って言われますね」と答えると、共演者から笑いが巻き起こった。永井さんは昨年「木挽町のあだ討ち」で、第169回直木賞、第36回山本周五郎賞を受賞。2021年には「商う狼」で第40回新田次郎文学賞を受賞している。