外交デビューの石破首相の立ち居振る舞いに岩田明子氏が苦言「大事な情報見落とした」 安倍元首相の外交手腕も明かす

 ジャーナリストの岩田明子氏が24日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演。“外交デビュー”を果たした石破茂首相の物議を醸した立ち居振る舞いに言及した。

 番組では、SNSなどで問題視された石破首相が初外交で見せた所作について取り上げた。南米・ペルーで行われたAPEC首脳会議では、着席するとすぐにスマホを操作し、あいさつに来た海外の首脳に対しても、立ち上がることなくイスに座ったまま握手する場面があったと伝えた。同様に座ったままあいさつする他の海外の首脳もいたものの、石破首相のネガティブな面が強調された外交デビューになったと紹介した。

 岩田氏は「国際会議をやるときには控え室があるんですね。そこは総理と通訳だけしか入れなくて、ここ溜まっているわけです、首脳達が。ここで立ち話をしたり、ニューフェイスが来たらあいさつしたり。いろんな動きがあるんですね」と裏話を明かすと、安倍晋三元首相の外交手腕に言及。「第二次安倍内閣ができた時には、長期政権になりそうでしたから、行列ができるわけです、総理の前に。もっと戦略的に使える場面もあってですね。例えば日中関係が良くなくて、日中会談ができないときにはここのスペースを利用して。習近平さんは会談したくないっていう状況なんですけれども。部屋の対角線上にいたりするわけですね。いろんな人があいさつに来るんですけど、(元安倍首相が)サーッと習近平さんを追い詰めて、『こんにちは。また日中会談とかやりましょう。両国間いろいろありますが』って言ったら、逃げるわけにいきませんから、そこで立ち話が発生したと」と明かした。

 続けて「晩餐会もすごく重要なんですね。首脳会談の時よりもちょっとリラックスするわけですよ。ちょっと本音も言っちゃったりするわけです」と説明し、2019年に日本が初めて議長国を務めたG20大阪サミットを例に挙げた。首脳会談はアルファベット順に席次が決まるが、晩餐会は議長国の権限で変えることができるといい、「米中がとても対立してましたから。トランプさんと習近平さんをしゃべらせようと、2人を対面に座らせた」と当時の安倍首相のエピソードも紹介した。

 石破氏の振る舞いについて、岩田氏は「自分が売り込むというか、一人でも多くの人にあいさつする場を失ってしまった。立ち話をする機会をうしなってしまったし、多国間でどういう組み合わせでこそこそしゃべっているのかを凝視している感じでもなくて…、スマホ触ってらっしゃるので。そこも大事な情報見落としちゃったんじゃないかと」と苦言を呈した。

 石破氏の防衛相時代を振り返り、「シャングリラ会議ですとか2プラス2ですとか、海外によくいらっしゃってましたから、マナーとか分かってらっしゃると思うんですよね」と首をひねっていた。

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