兵庫県などが２９日に表彰式を行う予定の令和６年度の「ひょうご仕事と生活のバランス企業」に、斎藤元彦知事を知事選で支えたとするＳＮＳ投稿内容が公職選挙法に違反している恐れがあると指摘されている女性社長が経営するＰＲ会社（西宮市）が名前を連ねており、県などが対応に追われている。

　表彰の担当者はデイリースポーツの取材に、県などが選挙に絡む問題発覚後、表彰取り消しの可能性も含めた対応を「県と関連団体等が協議中」と明らかにした。

　「ひょうご仕事と生活のバランス企業」は、仕事と家庭生活の両立の促進や、多様な働き方の導入等の先進的な取組を実施している企業・団体を表彰するもの。

　担当者は、今回の同ＰＲ会社と選挙に絡む問題が、まだ疑惑が指摘されている段階で事実関係が明らかになっていないことや、選挙問題とは趣旨が違うワーク・ライフ・バランス面での表彰である一方で、法律の絡む疑いが指摘されている企業を表彰するか、是非判断が難しい状況と説明。表彰には県だけでなく、連合兵庫、兵庫県経営者協会も加わって毎年厳選しているため、現在、関係先と協議しているという。近く結論を出す見込みとしている。

　また、表彰式には当初、同ＰＲ会社の社長が出席予定だったが、同社から表彰式に「欠席」するとの申し入れがあったと明らかにした。