アンジュルム川村文乃 武道館で涙の卒コン「皆さんの心に輝き続ける一等星に」 加入7年、完全燃焼
アイドルグループ・アンジュルムのサブリーダー・川村文乃(25)が28日、東京・日本武道館で卒業コンサートを行い、アイドルおよび芸能活動に別れを告げた。
アンコール冒頭、満員の1万人のファンからの「文乃」コールが沸き起こり、一人でステージに戻ってきた。万感の卒業セレモニー。川村カラーのライトパープルのペンライトが揺れる中、15年間にわたってアイドル活動を続けてきた感謝の思いをぶつけた。
「(加入から)15年後、こんなにたくさんの方に応援してもらえて、世界はこんなにもキラキラ輝いて、愛であふれているものだと感じることができています」
天を見上げて感傷に浸った。ハロプロ入り前、地元・高知でアイドル活動を始めた当初は「ステージはスーパーのお魚売り場や公園や駐車場でした。見てくれる人もいなくて、遠くの空に向かって歌うことも多かった」と振り返る。厳しい環境下での活動当初から15年。最後は盛大に卒コンを行えたことに、瞳を潤ませ感激した。
17年にアンジュルム入り。ここまでの7年間は夢にあふれた時間だった。地元では絶品のカツオを食べて育ち、魚をさばくことが得意だったこともあり、21年に超難関と言われる「1級マグロ解体師」の資格を女性で初めて取得。この日は魚をモチーフにした装飾品をちりばめたドレスで、自身で選曲した「夢見た15年」など全28曲を全力で歌い上げた。
最後の晴れ舞台を隅から隅まで踊り切った。「マイクを包丁に持ち替えて解体ショーをしたりもできました。メンバーは変わっていっても、熱い部分は変わらず努力できる環境が幸せでした。川村文乃という存在が皆さんの心にキラキラ輝き続ける一等星になりますように」。完全燃焼し、アイドル人生に幕を閉じた。