フジテレビ専務「日本シリーズ取材パス没収問題」に言及「見解の相違」「野球を盛り上げたい気持ち」
フジテレビが29日、都内の同局で、定例社長会見を開催し、プロ野球・日本シリーズの取材パス没収問題について小林毅専務取締役が言及した。
小林専務は「現在は解消しておりますので、通常の取材ができるようになっております」とした上で、他局で放送された日本シリーズと同時間帯に米大リーグ、ワールドシリーズのダイジェスト番組を放送したことについて、「前回の社長会見でも申し上げましたけれども、プロ野球というスポーツ全体を盛り上げていきたいという気持ちがあった」と説明した。
そして、ワールドシリーズの生中継は日本では午前8時30分や9時からと、朝早い時間だったことを理由に「朝ご覧になられなかった人たちのために、ということで見やすい時間にやったわけですが、ここで(日本野球機構・NPB)と見解の相違があったという風に思います」と話した。
また、一件についてどのように受け止めているか問われた港浩一社長は、「それについては今は関係修復というか、いろいろやりとりをしている最中なので、詳細の内容については控えたい」と言うにとどめた。
一方で「本当に朝の時間帯で見られない人がたくさんいるっていうことは容易に想像できますから」といい「そういう意味で夜の時間帯に放送できたことは良かったと思いますし、結果的に野球が盛り上がるということにはなっていると思います」ときっぱり語った。
フジテレビの日本シリーズの取材パスを巡っては、NPBが、他局で日本シリーズが中継された時間帯にフジテレビが米大リーグ、ワールドシリーズのダイジェスト番組を放送したことを問題視。同局に対し10日まで侍ジャパンの取材証も発行していなかった。