歌舞伎俳優の片岡愛之助（５２）が２９日、京都・南座で開催される「當る巳歳　吉例顔見世興行」（１２月１日初日）の稽古中に舞台装置と接触。病院に搬送され、上顎（じょうがく）および鼻骨骨折と診断され、同公演を当面の間休演することが３０日、松竹から発表された。復帰時期は未定。

　午前１１時頃、出演する「大津絵道成寺」の舞台稽古中だった愛之助は、７メートルの高さから下降してきた幅２メートル、高さ１メートルほどの木製パネルと接触。会話は可能な状況で、劇場の用意した車両で病院に搬送された。パネルの下降は予定通りの演出で、現在事故の原因を調査中という。代役は、昼の部「大津絵道成寺」は中村壱太郎（３４）、夜の部「色彩間苅豆」では中村萬太郎（３５）が務める。