流行語大賞選考委員「光と闇は表裏一体。大谷選手の裏には大金を溶かした水原氏」今年は「寂しい、さえない言葉多く」と辛酸なめ子氏
今年を代表する言葉を決める「2024ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が2日、都内で開かれ、年間大賞にTBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」の略称「ふてほど」が選ばれた。トップテンには「裏金問題」「界隈」「初老ジャパン」「新紙幣」「50-50」「Bling-Bang-Bang-Born」「ホワイト案件」「名言が残せなかった」「もうええでしょう」となっている。
選考委員の漫画家・コラムニストの辛酸なめ子氏は「お金絡みの言葉が多かったように思います。「裏金問題」など。個人的には闇バイトに応募する人が検索する即日即金という四字熟語も気になりました」と選考について語り、「光と闇は表裏一体で『50-50』の栄誉に輝いた大谷翔平選手の裏には大金をギャンブルで溶かした(元通訳の)水原(一平)氏の存在があります」などと選評を述べた。
同じく選考委員で俳優・エッセイストの室井滋氏は「今日はとてもいいお天気で表彰式が迎えられてうれしいです。そんなふうに流行語も今年はなればよかったなと思うけど、今年はさみしい、さえない言葉が多かったと個人的には思いました」と評価。お笑い界からはノミネート30語にもなかったことを指摘し、「パリ五輪もありまして、生き生きした言葉があった反面、コンプライアンスに気を使われているのか、正直なことをいうとたたかれてしまう世の中になったのか、失言がまずい世の中になってしまったのか。そのへんが遠慮がちで正直に物を言うのがはばかられる世相なのかなと思いました」と受け止めた。