宝塚 雪組・縣千 東上作品初主演 謎の男を生き生きと演じる
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宝塚歌劇団雪組スター縣千(あがた・せん)主演の「FORMOSA!!-空想世界の歩き方-」が2日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで初日を迎えた。
18世紀に実在した、究極の偽書「台湾誌」の作者ジョルジュ・サルマナザールを主人公に、名声の高まりと顛末を描いたミュージカル作品で、東上初主演作となる。
縣は男役らしい体つきで、押し出しもよく、舞台映えは抜群。豊富な知識と想像力を蓄えた詐欺師の青年としての一面と、苦悩を巧みに演じ上げた。
ヒロインのシェリル役の音彩唯は口跡もよく、幕開きの語りで観客を物語世界に引き込んだ。ヒロイン経験も豊富なだけに、落ち着いた芝居運びを見せた。
若手スターの華世京は、サルマナザールをペテンの世界に引き入れる悪徳牧師イネス役。堂々した芝居と歌、そして存在感で、早くからの抜擢を納得させた。
大阪公演は11日まで。KAAT神奈川芸術劇場は2025年1月8~13日。