田中圭「おっさんずラブ」放送直前に母が他界、母1人子1人で育ち「ちょっと早えよ、と…」今だったら、と消えぬ思い
俳優・田中圭(40)が1日、MBS・TBS系「日曜日の初耳学」の『インタビュアー林修』のコーナーに出演。代表作となったドラマ「おっさんずラブ」(18年4月期)放送直前の18年1月15日、最愛の母が闘病の末、亡くなっていたことが明かされた。
中高一貫の名門進学校に進んでいた田中。「中学入ってけっこう早めに順位が下がり」と授業についていけず、長年続けたバスケットボールもケガで断念。みかねた母親が、芸能オーディションへの応募をすすめてくれたという。「母親が一時期、かじっていたのもありまして」と母は芸能界に身を置いたこともあったという。
“1人息子をひとり親で育てた”との説明もあり、母子家庭で育った田中。母親について「うるさかったですね、ケンカばっかりだったからなー…」と苦笑いするとしばらく沈黙。「一人っ子で、高校入ると(僕の)バイトとかも始まって。帰ってくると『おかえりー』ってめっちゃ嬉しそうに言うんですよ」と在りし日の母の姿を思い浮かべた。
闘病中も田中が出演するテレビなどは全てチェックし、楽しみにしていたという母。18年4月から主演ドラマ「おっさんずラブ」が始まることが決まり、「母ちゃんも『絶対に負けない』って。(僕も)『楽しみに待っててね』(って)」と母も気力を振り絞っていたが、同ドラマの放送が始まる3カ月前に帰らぬ人となった。田中が33歳の時だった。
田中は「お金の苦労もかけたし…今だったら、お母ちゃん1人ぐらいだったら仕送りしてあげられたり…もっと近くに住んでり…今だったらしてあげられる(のに)」と話し、「ちょっと早えよ!と思うんですけど」と。それでも「母親が他界してからの方が、ずっと一緒にいる気がしますね」といい、「自分自身も周りも楽しむ(のが大好き)。今は自分が母ちゃんにできなかった分、みんなで楽しんで、作品を、チームを」と語った。