産婦人科医・丸田佳奈氏「最悪死ななきゃいい」新米ママへ助言「子育ては楽しい」マインド伝達 自身も2児の母
産婦人科医の丸田佳奈氏が3日、都内で行われた子育て期のママ・パパが選ぶ商品などを表彰する「マザーズセレクション大賞・受賞者発表会」に出席した。
昨年ベストマザー賞を受賞し、現在は8歳の長男と1歳の長女を育てる2児の母でもある丸田氏は「昔に比べてファミリー向けの商品がとても増えたので家族でのお出かけも非常にハードルが下がったと思う」と子育てにおける変化を口にした。
加えて自身は「非常に子育てしていてとっても面白い」とした一方、「なかなか社会ではそれが広まっていかない」と課題を口に。「やっぱ子育て=すごく大変っていうイメージがすごく強い。何かを犠牲にしなきゃいけない、年寄りの目線が怖いとか、そういうことばっかりが話題になっちゃって」といい「でも夜、ベッドに寝てる子供を見るとやっぱりほっぺたすりすりしたくなってかわいいじゃないですか。そういった楽しさが広まっていけば」と願った。
産婦人科となって15年。この日も午前中診療を行ってきたとし「私自身もそうですし、やっぱり特に第1子、初めての子育ての時って生まれたての新生児を自分一人で見てかなきゃいけないっていう怖さってものすごくあると思う」と経験も踏まえて述べた。
その上で「そこまで気を張らなくてもいい」と新米ママへ助言。「子供のことなので、一生懸命になっちゃうんですけど」と共感しながら「ただ、そうやって気を張り詰めすぎると、今度はやっぱりママさんのメンタルも持たなくて。ママさんのメンタルが悪いってなると、今度はやっぱり赤ちゃんにも影響する」と続けた。
自身が子育てをする上では「(子供が)最悪死ななきゃ良い」というマインドを持っていたという。
「ずっと抱っこして怖くて離せないっていう時もあったから、最悪ちゃんと食欲を満たしてあげて、排せつもちゃんときれいにしてあげて、お風呂入れてあげて。もうその三つさえ満たせばいいんだみたいな」
最後には「もうちょっとおおらかな気持ちで子育てできるようになってくれれば、子供に対しても優しく余裕を持って向き合えるのかなと思う」と熱く語っていた。