服部幸應さん 紅白のバラに囲まれ天国へ 服部家と栄養専門学校合同葬 「料理の鉄人」坂井シェフ、保田圭ら8000人が参列

 10月4日に78歳で亡くなった料理研究家の服部幸應さんの服部栄養専門学校と服部家合同葬が13日、東京・増上寺で営まれた。長年親交のあった料理人の坂井宏行シェフ(82)や、ラジオでアシスタントを務めていたタレントの保田圭(44)ら約8000人が故人をしのんだ。

 祭壇は胡蝶蘭や白バラなど約1万本の白い花と、服部さんが好きだった赤のバラ約2000本で作られ中央には服部さんが優しくほほ笑む遺影が設置された。食育などに尽力したこともあり戒名は「食育院殿口福幸應譽大居士」と付けられた。

 フジテレビ系の人気番組「料理の鉄人」で共演してきた坂井シェフは「あまりに若過ぎる。僕よりも若いのに僕より先に逝くとは」と悔やみ「料理の鉄人では、余裕があると先生の解説コメントが聞こえてくるんです。『ああ、ムッシュ(坂井シェフ)はこれをきっと蒸すな』と。それが聞こえると、僕はイジワルして蒸さないで焼いたりしました」などと思い出を語った。

 服部さんが亡くなった当日もラジオ収録で一緒だった保田は「先生に出会うまで、お料理も全然できなかったし、食にも興味がなかった。先生から食の大切さを教えていただいて、スーパーに行ったり、キッチンに立ったりする度に教えていただいた言葉がよみがえってくる」と涙ながらに話した。

 服部さんが校長を務めた服部栄養専門学校に通っていた女優の水野真紀(54)は「学校で会う機会が多かった。お忙しい中でも学校にいて生徒を愛していたんだなと思います」と振り返っていた。

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