MAX いつでもどこでも最強!来年30周年も「通過点。“還暦MAX”目指す」 アラフィフでも最高難易度ダンスに挑戦
女性4人組ダンス&ボーカルグループ・MAXが、来年迎えるデビュー30周年を目前に“魅力MAX”だ。節目への足掛かりとすべく、38枚目シングル「BOOM BOOM BOMB-BA-YEA」を11月に発売。表題曲で「MAX史上最高難易度」というダンスを披露している。10代でデビューし、現在アラフィフに差しかかっているが、キレキレのパフォーマンスと美貌は健在。世間が抱く「かっこいい女」というパブリックイメージを30年にわたって提示し続ける美女4人組に迫った。
理想の年齢の重ね方で、最強のMAXに進化を遂げている。最新シングルの表題曲「BOOM-」は、REINA(46)が「史上最高の出来栄え」と自信を見せる至極の一曲。グループ史上最も激しいダンスに挑戦し、クールでセクシーな魅力爆発のMAXを見せつけている。アラフィフとなってもなお、輝き続けていられるのは「受容」と「追求」のたまものだ。
4人は「重力には逆らえないよね~」と机を囲んで笑い合う。LINA(47)は「メンバーといると、シワも笑い飛ばせる。重ねれば出る物だし」と前向きで、MINA(46)は「体力的に厳しくなってくる部分はあるけど、30年かけて魅せ方で補えるようになってきた。しなやかさ、表情やセクシーさが年に応じて足されてきた」と出てきた“味”をかみしめる。
ガールズグループ戦国時代に、4人は業界研究を怠らない。SNSで若年層のダンスを鑑賞し、踊り方や表現のトレンドを吸収。NANA(48)が「古いと思われるのも嫌。自分たちが築いてきた物と新しい物を受け入れる。ミックスさせながら、昔の楽曲もフォーメーションやアレンジを変えている」と裏側を明かすように、試行錯誤で新たな物を生んでいる。
MAXにとって、来たる30周年は「通過点な感じがして、ここから新たなスタート」と位置付ける節目だという。MINAが「歌って踊ると、どんな楽曲も“MAX色”に染められるというのが自分たちの強み。4人が歌って踊れば、いつでもどこでもMAXになる」と語るように、30年のグループ活動で「MAXらしさ」を発見。最強の4人組だと強調する。
デビュー当時から関係値は変わらない。一家で例えるなら、NANAは大黒柱の父、MINAがおおらかな母、LINAはしっかり者の長女、REINAが天真爛漫な次女のようなポジションだといい、NANAは「REINAは、突拍子もないことをやってのける。この間、突然『30周年だから私、SASUKEに挑戦したい』って言い始めて」と笑顔で明かす。
30分の取材だけでもメンバーで顔を見合わせ、お互いのことを思いながら語る姿はまさに家族そのもの。そんな4人が来年の節目にかなえたいのは、地元・沖縄での凱旋ライブだ。MINAは「デビュー当時から沖縄では1回しかタイミングが合わなくてライブをやれていなかったので、来年こそは」。南国の“家族”の元に帰り、感謝唱を届けることを誓う。
MAXの中期的な目標は「皆で“還暦MAX”を目指す」ということ。MINAは「還暦に赤いスーツで『Give me a Shake』を歌おうねと。そこまでまず頑張ろうと話し合いつつ、1年1年皆と集まれる場所を作れたら」と将来を想像し、長期的に「最長のガールズグループとしてギネスを目指したい。頑張った証を残したい」と野望を掲げる。
家族、戦友である4人で肩を組み、限界MAXまで突き進んでいく。
◇MAX(マックス)沖縄出身のNANA、MINA、REINA、LINAによる4人組。沖縄アクターズスクール出身で、95年5月にデビュー。96年2月発売の「TORA TORA TORA」でブレークし、その後も「Give me a Shake」「Ride on time」とヒットを連発。平成を代表するガールズグループとして、紅白歌合戦に5回出場経験がある。来年5月18日に東京・昭和女子大学人見記念講堂で、デビュー30周年記念コンサートを開催する。