池波志乃 5月に死去した夫・中尾彬さんの「最期の姿」を克明に報告 死に装束に「ねじねじマフラー」も
女優・池波志乃が、17日放送のフジテレビ系「星になったスターたち」にゲスト出演。今年5月に死去した夫の俳優・中尾彬さんの、臨終の際のエピソードを明かした。
池波は、中尾さんが死去する前の最後の4日間について説明。4日前には行きつけのレストランに立ち寄り、冷凍のハヤシライスを購入。これが最後の外出となったという。
3日前からは自宅で過ごし、前日に飲んだ池波お手製のクリームソーダが最後の食事に。そして当日、「無呼吸になってて、『ちゃんと息しなきゃダメだよ』って言ってたんですよ。止まっちゃったんです」と最期の瞬間を語り、「だから余計に実感がないのかもしれないですね…」とつぶやいた。
中尾さんの遺体を「芝居で寝てるみたいな顔してた」という池波さん。「だから、送るのもちゃんと、そのまま銀座に飲みに行けるような格好にしてあげて、ねじねじして、送ってあげました」とし、“死に装束”にトレードマークのねじねじマフラーを着用させたことも明かした。
また池波は、中尾さんの晩年は手術の連続であったことも初告白。2007年に急性肺炎で緊急入院。生存率20%と診断されて以降は「あっちこっち手術したりしてるんですよ。皆さんに誰にも言わず、スタッフにも言わず、ちょうど休みが取れたところで手術して、元気になって、平気な顔で復帰してたんです。誰にも言わず、私しか知らない」と話した。
具体例として「『ヨーロッパに絵を描きに行ってる』と嘘をつき、病院で手術して、治って普通に復帰していたんですよ」と告白。「片っ方の肺、3分の2取っちゃってるんですよ。それで10日間で普通に復帰した」と驚きの事実も明らかにした。
中尾さんを突き動かした原動力を池波は強烈な“役者魂”だったと説明。「『役者は、弱ってるのを見せるくらいならそこで引退しろ』ぐらいな。見せちゃいけない、やりたくないっていう人だったので、そこは通させてあげた」としみじみ語った。