西山朋佳女流三冠 女性初の棋士王手!「泣いても笑っても最後」来年1月に最終局
将棋の西山朋佳女流三冠(29=白玲、女王、女流王将の三冠)が宮嶋健太四段(25)に95手で勝利し、女性初の棋士に王手をかけた。通算成績を2勝2敗とし、来年1月に予定される柵木幹太四段(26)との最終局に夢への望みをつないだ。
崖っぷちで踏みとどまった。西山は「とにかく悔いのない形で指せれば、と思っていました」と強い覚悟で臨んだという。内容については「対応を誤ってしまい、その後は少し悲観していました」と納得のいかない表情を見せつつ「独特の空気感での対局。その中で自分の全力を出し切れるよう、日々を過ごしすしかない」と、気を引き締めた。
最終戦への意気込みを聞かれて少しだけ表情を崩した西山。「大一番、泣いても笑っても最後という形で、本局も要所でいい手が指せなかったところがある。しっかり反省して、最後、悔いのないように挑みたい」と、言葉に力を込めた。
現行制度の編入試験を受けるのは5人目で、女性では不合格だった福間香奈女流五冠に続いて2人目となる。