美ママで注目の大沢あかね 美人化で充実し15年ぶり舞台「ハリー・ポッター-」主人公の妻役も勝ち取る

 タレントの大沢あかね(39)が“美ママ”として注目を集めている。23歳で電撃婚し、今や3児の母。2年半の育休を経て復帰する際、鏡に映った「疲れ切った顔」に驚いたのが美容に目覚めるきっかけだったという。バラエティーのイメージが強いが、ロングラン中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」(東京・TBS赤坂ACTシアター)で7月から主人公の妻・ジニーを演じ、女優業も順調。番組の企画でドラムを始めるなど、40代を目前に控え、充実期を迎えている。

 ノースリーブから引き締まった腕がすらりと伸びる。服の上からもボディーメークの成果がうかがえた。ネット上に大沢の美容関連の記事がたくさん上がっていることを伝えると「この間、ネットメディアさんの取材を受けたとき『大沢さんの美人化の記事が回る回る。アクセス数が半端ないです!』って言われて、こっちがびっくりしちゃいました。そんな包み隠さず言うんですね、って」と笑った。

 ティーン誌のカリスマモデルとして活躍し、2009年に23歳で劇団ひとり(47)と結婚。10年9月に長女、16年7月に長男、19年3月に次女を出産した。

 「3人目を産むタイミングで産休に入って、そこから2年半、育児と家事で、まったく自分に手をかけてあげなかったんです。復帰するってなったときに、鏡で自分を見て『え?私ってこんなに疲れ切った顔をしてたっけ?』って。顔も洗わないから、冬なんかはパジャマの上に(コートを)羽織って、よだれの跡をつけたまま、子供の送り迎えをしてました。それじゃよくないなと思ったのが(美容に目覚めた)きっかけですね」

 洗顔、保湿など基本的なスキンケアを徹底。和食中心の食事に変え、運動を始め、2年間かけて5キロのダイエットに成功した。「みんな『急に痩せたね』って言うんですけど『ずっと頑張っていたんですよ!』って感じ」と苦笑いするが、子供たちからは「最近のママかわいい~」と愛らしい声が届く。

 レギュラー出演する情報番組がきっかけで「ヒルナンデス!バンド」のドラムを担当。取り組みは真剣で「ドラムの先生から『体幹が大事だから、もっと付けた方が叩きが鋭くなるよ』って言われて鍛えて。どこ目指しているんだろうって感じなんですけど」と笑いつつ、自身の変化を楽しんでいる。

 充実ぶりは好循環を生み、舞台「ハリー-」のジニー・ポッター役をオーディションで勝ち取った。実に15年ぶりの舞台出演。偉大な魔法使いを支える妻であり、3児の母という設定だ。前任の大和田美帆から「あかねにぴったりだから見に来て」と言われ、観劇した数日後にオーディションの話が届いたという。

 「観劇してたの見てた?ってタイミングで驚きました。自分に重なるところも多くて、すんなり入り込める役をいただけたのかなと思います」

 7月から出演し、家族も観劇。「夫は『すごかった、あの魔法!』みたいな感じでとても感動してました。子供たちもハリーの世界が好きなので『ママ、魔法使ってたね』って。基本的に子供たちは『お仕事頑張ってね』ってスタンスですし、夫も『やりたいことはやればいいんじゃない?』って感じなので、助けられてますね」。

 バラエティーで笑顔を届け、女優として大役を演じ、ドラマーとしての活動も広がりを見せる。

 「25歳で子どもを産んでいるので、20代の時期に意外と仕事をセーブしていたんですよ。それが40歳目前にこうやって素敵なお話をいただいて、お芝居も楽しいなって思い始めているところですし、変わらずバラエティーも続けたい。もしかしたらドラマーになってるかもしれない。ワクワクしてます。20代が仕事、結婚、出産、育児で怒濤(どとう)だったので、40代は人生楽しみたいなって思ってます」

 30代のラストに扉が開いた新章。決して魔法ではない、努力の結晶が、40代に向けて目の前を彩っている。

 ◇大沢あかね(おおさわ・あかね)1985年8月16日生まれ。大阪府出身。祖父は元プロ野球選手で日本ハム監督などを歴任した大沢啓二氏。94年に子役モデルとしてデビュー。日本テレビ系「ヒルナンデス!」の木曜レギュラーなどで活躍。ジュニア和食マイスターの資格を所持する。

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