篠田麻里子 子育てもマリコ様流 かわいい子には旅「危なかったよね?学んだよね」 シンママとして奮闘中
元AKB48で女優の篠田麻里子(38)が、一人娘のママとして奮闘している。仕事面では所属事務所の破産を受け、今月からフリーとして再出発したばかり。私生活では、20年に第1子女児を出産。23年3月に離婚を発表し、今年9月に一般男性との交際を公表した。さまざまな変化と向き合いながら、育児と仕事に精を出している。「ママって幸せ」。ぐんぐん成長するまな娘に優しい眼差しを向ける、ママとしての“マリコ様”に迫った。
シングルマザーとして手探りで育児開拓中だ。4歳になった娘の成長に「早いですね~」と感心し、目尻を下げる。でんぐり返しする娘の足が当たって起きるような毎日で、「喜びは常ににぎやか。子供が幼稚園に行った後とかシーンとするけど。常に『ママ!ママ!』としゃべっているし、このにぎやかさは、子供といる時間の貴重さだなと思いますね」と、今をかみしめる。
社会に触れる子供の姿が頼もしくて仕方ない。「子供は子供の世界があって、そこで自分が教えていない言葉を覚えてきたり、人に対する思いやりの言葉が出たりする時に、こうやって学んでいくのかって」。弁が立つ娘が面白いといい、「学校で覚えてきたのが『アフタヌーンティー』。カフェに行くことも『ティーパーティー行こ』って。めっちゃかわいくないですか?」とほほえむ。
成長するにつれ、イラッとする言葉をかけられる時も。その時は「それを言われるとママは嫌だったけど、どう思う?」と娘に問いかけ、考えさせる。もしも「気にしない」と言われた時には「そういう考えもあるね」と否定はしない。子供扱いはせず、あくまでもひとりの人間として話す。
子育ての流儀は“かわいい子には旅をさせよ”だ。「私には私があるように、彼女には彼女がある。危ないからとやめさせない。本人の学びを一回させてあげたい。危ないなと思っても一度様子を見て『危なかったよね?学んだよね』って。一個一個学んで、自分で理解した方がふに落ちませんか?人生もそうだけど、経験の前にストップさせちゃうのはかわいそうだなって」と語る。
初産だけに全ての出来事が初体験だった。出産した20年はコロナ禍だけに、不安を抱えることも少なくなかった。「子供が泣く度に涙が出てくる感じだった。『何で泣いているの?こっちが泣きたいよ』って張り詰めていたけど、4年もたつと、抜くところは抜けるようになった。自分の時間が学校に行くことで持てる。やっと最近、余裕を手にした感じ」と一つの山を乗り越え、笑顔を見せる。
様々な家族の形がある昨今だが、篠田は「いろんな選択があるから、無理することはないなと思っている。働きながらの子育ても大変だけど、自分がどうしたいかが大事かなと思う。無理して家族の形を続けるのもしんどいと思うし、シングルはシングルで大変さもあるけど、逆に2人で頑張っているということで、周りの温かさに触れますね」と経験から語る。
9月に一般男性との交際を公表し、お相手を「私や娘のことを大事にしてくれる、とても尊敬できる方」とつづっていた。今後はどんな家族を築きたいのか。「今の(家族の)形もすごく好きですし、子供にとって新しい家族的な物があっても面白いかなと思うし、今のところはストレスないですね」と真剣に回答。娘第一で未来を選択していく。
現在は女優業やタレント業のほか、自身が立ち上げたママ&ベビー向けオーガニックコスメ「yokayo」の事業も手がける。「今まで経験したことがないジャンルだからこそ、やってみたいという思いがある。娘に成功失敗に関係なく、何でもチャレンジする背中を見せていきたい」。親として娘の道しるべとなるべく、篠田の挑戦は今日も止まらない。
◇篠田麻里子(しのだ・まりこ)1986年3月11日生まれ。福岡県出身。AKB48劇場のカフェ店員から、06年にAKB48の正式メンバーとなる。神7として人気を博し、13年7月にグループを卒業。来年1月31日に映画「BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン」の公開が待機している。主人公の母役で出演し「4歳の子の母は分かるけど、今回は思春期の母役で雰囲気が違う。これまでも母役はやったことあるけど、今までと違う感覚でした」と語っている。