安部若菜 NMB48が「居場所」 2年ぶり2作目小説「私の居場所はここじゃない」 テーマは「夢」
NMB48の安部若菜(23)が2年ぶり2作目となる小説「私の居場所はここじゃない」(KADOKAWA)を出版した。アイドルを卒業したとしても「生涯、小説は書き続けたい」と「夢」を語る。15周年イヤーに突入したグループ活動にも妥協なく取り組んでいく思いを明かすなど、二刀流の覚悟に切りこんだ。
穏やかな話し方に時折、知的な雰囲気が漂う。デビュー作でドラマ化もされた「アイドル失格」の評価の高さから2年ぶり2冊目の出版。安部は「当たり前に出せるものでもないと思うのでうれしい。一つ認めてもらえたようで、すごいホッとします」とアイドルらしい笑顔を見せた。
新作は、現役アイドルだからこその視点で「夢」をテーマにした。理想と現実の間で揺れ動きながら「夢」を追いかける5人の高校生の葛藤と成長を描いた青春小説。作中の描写はアイドル活動や、そこでの人間関係からヒントを得たという。
安部にとって本は、小さい頃から「別の世界に逃避」できる手段だった。「昔から本を読んではものすごい感情移入して泣いた。読み終わった後もしばらく登場人物たちのことが忘れられなかった。本当に本を読んで励まされていた」と言うほど。だからこそ「一人でも多くの人にそうなってほしい」と自ら執筆を始めた。
安部自身は「夢」を追ってNMB48のオーディションを受け、見事にかなえた。ただ「その夢をかなえたところで何かプツっと切れた感じがあった」という。「夢を持たないといけないという空気感にすごく悩んできた経験があった。それが、この本に一番強く反映されている」と語る。
アイドル活動を続ける中で感じたことを率直にタイトルにした。「うまくいかなくて、他の人がやっていることがすごいよく見える。私はここじゃない場所の方がもっと合っているのかなと思ったこともあった」。
それでも、辞めることなくグループを引っ張る存在となっている。「マイナスな気持ちで辞めていくのが嫌だと思った。もし、その時に辞めていたら嫉妬してNMB48を嫌いになっちゃったんじゃないかな。気持ちよく前向きに終われるまでは、ここを居場所として頑張ろうと思った」。小説を書く中で自身のこれまでの歩みを振り返り、居場所を再確認できた。
今後も「生涯、小説は書き続けたい」と意欲的だ。「今はまだアイドルが小説を書いているというだけ。いつかは『この人は小説家やと思っていた』と思われたい。アイドルだということを忘れられるくらいになりたい」と目標を掲げた。
NMB48は結成15周年イヤーに突入。25年の大阪・関西万博のスペシャルサポーターも務める。「大阪が盛り上がる時期に一緒にNMB48も活動の幅を広げていきたい。自分がやりたいことをやってグループに貢献していけるというのが一番」と理想を思い描いた。
◇安部若菜(あべ・わかな)2001年7月18日生まれ。大阪府出身。20年に研究生から正規メンバー昇格。同年、シングル表題曲に初選抜入り。22年11月「アイドル失格」で小説家デビュー。落語、投資と活動の幅を広げ、“100通りの楽しみ方ができるアイドル”として活躍中。趣味はゲーム、アニメ鑑賞。ニックネームは「わかぽん」。身長159センチ。
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