オリビア・ハッセーさん逝去 73歳 15歳で映画「ロミオとジュリエット」ヒロイン役 布施明と再婚も離婚
米国などで活躍した女優のオリビア・ハッセーさんが27日に死去したことが28日、本人のインスタグラムで発表された。73歳。死因は不明。過去に乳がんを患っていた。
投稿には「愛する人たちに見守られ、自宅で安らかに旅立ったことを深い悲しみとともにお知らせします」と記され、「温かさ、知恵、純粋な優しさを、彼女を知るすべての人に与えた」と人柄が伝えられた。
オリビアさんは1951年にアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれ、8歳で母の祖国イギリスに渡った。65年に「湖愁」の子役としてデビュー。68年に映画「ロミオとジュリエット」のジュリエット役を15歳で演じ国際的スターとなり、日本でも高い人気を誇った。深作欣二監督の「復活の日」(80年)ではヒロインを演じた。
私生活では71年に一度目の結婚をし、78年に離婚。その後、カネボウのCMに出演した縁で、CMソング「君は薔薇より美しい」を歌った歌手の布施明と80年に再婚したが、89年に離婚した。2人の間に生まれた息子はオリビアさんが引き取っていた。
3度目の結婚もしており、訃報を伝えた投稿では35年連れ添った夫や、3人の子ども、孫が残されたと記された。
22年には「ロミオ-」でロミオ役を務めた俳優とともに、10代で同作に出演した際、ヌードを撮影され精神的苦痛を受けたとして米映画大手に損害賠償を求め、カリフォルニア州の裁判所に提訴したが、訴えはその後、棄却されていた。