膳場貴子「政権のメディアへの圧力は今も続いている」安倍晋三政権以降は「もっと狡猾、巧みにメディア操作」後藤謙次氏

 TBS「報道の日2024 TBSテレビ報道70年~8つの禁断ニュース」が29日、放送された。キャスターを務めた膳場貴子アナウンサーが「ときの政権が圧力をかけてくる。これは今も続いている」と話した。

 番組では「メディアへの政権の圧力」を特集。1968年に、報道番組「ニュースコープ」でキャスターを務めていた田英夫氏が、ベトナム戦争でアメリカが行っていた北爆を批判的にレポート。自民党政権から圧力がかかり、キャスター降板にいたったことを伝えた。

 そのあと、膳場アナは「ときの政権が圧力をかけてくる。これは今も続いている。昔の話ではないんですよね。今も緊張感のもとに、私たちは仕事をしているわけですが」とコメント。

 ジャーナリストの後藤謙次氏に「第2次安倍政権以降は、肌身で感じることがありましたよね」と尋ねると、後藤氏は「安倍さん以降は、露骨な感じじゃないけど、もっと狡猾というか、巧みなメディア操作というのがあって」と私見を述べた。

 「とりわけ安倍さんが駆使したのは、メディアの分断ですよね。テレビ局でも、このテレビ局には出るけど、ここには出ないとか。記者会見でもそうです。内閣広報官が司会で仕切って、質問する記者を当てるのも、政府側が握ると。これに対して、メディア側が押し込まれているのを押し返してないというのが、非常に大きな問題があって。メディアが一丸になることも必要ではないか」と安倍政権のメディア掌握術を語った。

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