レコ大 ミセス連覇!「ライラック」自身最速ストリーミング3億回再生突破 大森元貴「去年よりも重たかった」
「第66回輝く!日本レコード大賞」(日本作曲家協会主催)の最終審査が30日、都内で行われ、3人組ロックバンド・Mrs. GREEN APPLEが「ライラック」で2連覇を果たした。最優秀新人賞には、マルチクリエイター・こっちのけんと(28)が輝いた。特別賞のGLAY、TOMORROW X TOGETHERらがパフォーマンスでステージを彩り、女優の川口春奈(29)が2年連続で総合司会を務めた。
昨年「ケセラセラ」で大賞に輝き、名実ともに“令和の国民的バンド”に成長したミセスが連覇という栄光をつかんだ。
大賞で名を呼ばれた3人は驚きの表情。ステージ上でボーカル&ギターの大森元貴(28)は「すごく胸がいっぱいです」と声を絞り出し、気持ちを切り替えて「レコ大!」と叫び、大賞獲得後の歌唱に臨んだ。放送後には「昨年も非常に重たい賞だったけど、今年は持ったときに去年よりも重たかった気が」と盾の重さをかみしめ、「精いっぱい精進して参りたい」と思いを新たにした。
Mrs. GREEN APPLEは、13年にボーカル&ギターの大森を中心に結成。ビルボードジャパンでトップ・アーティスト・チャート1位に輝いた。ストリーミング1億回超の楽曲は通算21曲に上り、アーティスト別単独1位(オリコン調べ)を記録。主要音楽配信サイトで最も聞かれた国内アーティストに選ばれ、通信カラオケの年間ランキングでも歌手別1位を獲得。まさに音楽シーンの“顔”だ。
大賞に選出された「ライラック」は、4月のリリースから自身最速でストリーミング再生回数3億回を突破。30日付オリコンストリーミングランキングで3・69億回を記録するなど、大ヒットを続けている。ライラックの花言葉は「青春の思い出」で、青春の輝きやはかなさを感じる歌詞が共感を生んでいる。
今年は4~8月に5カ月連続でシングルをリリースし、7月に日本バンド史上最年少でのスタジアムツアーを実現した。10~11月に全10公演で計20万人を動員する定期公演を行い、激動の1年を紅白で締める。29日の紅白リハーサル後に取材に応じ、大森はレコ大連覇への思いを「ヒシヒシと中でたぎっている物があります」と語っていた。
来年デビュー10周年を迎え、初の韓国公演、2日間で10万人動員の野外ライブ、ベストアルバム発売と目まぐるしい1年が予測される。音楽史に連覇という栄光を刻み、アニバーサリーイヤーへの“起爆剤”とした。