純烈 紅白サプライズライブの舞台裏 隠密、変装、間者も駆使した忍者大作戦
ムード歌謡グループ・純烈が、NHK紅白歌合戦でサプライズライブを行った。「“あなた”のもとへ歌を届けに行く募集企画」で、群馬県・神流町から生中継。ファンの堀口光江さんに内緒で自宅を訪問し、歌のプレゼントを送った。山間部の町にある民家がステージとなっただけに、舞台裏を取材すると、まるで忍者のような大作戦が繰り広げられていた。
光江さんの娘、良江さんが応募し、親族全面協力のもとでプロジェクトは極秘裏に進められた。小さな町ゆえに、長身メンバーが衣装姿でうろついていては、すぐに見つかってしまう。どこから情報が漏れるかわからないため、メンバーはベンチコートで足元まで隠して変装し、役場の会議室に軟禁された。5時間半はこもっていたという。
とはいえ、リハーサルをしないといけないため、光江さんの旦那さんが間者となり、デートに連れ出して時間を捻出。そそくさと堀口家の居間でリハをしたが、声が漏れてもいけないため、コソコソ声で行われた。振りが天井に当たるなどしたため修正。徹底的に存在を隠し、サプライズを成功させた。
カメラはわずか2台。同関係者は「紅白史上最小なんじゃないですかね?」と笑う。後上翔太が「おそらく紅白史上初の完全サプライズライブになります」と説明していたが、いくつもの初が積み重なってのパフォーマンスだった。
リーダーの酒井一圭は、歌唱後にNHKに駆けつけ「ちっちゃい町だったんで、誰かにバレたらもう全部伝わっちゃうような場所で、人通りも少ないので。僕らはもう普段着から地味な格好で行って。で、表通りも歩かず、役場の奥の方の会議室にずっとこもって。だから、サプライズがおかげさんでウマくいったんで、お母さんも涙されてたんで、ほんとに行ってよかったなって」と胸をなで下ろしていた。