「真田丸」第1話の着想「まるまるまるいただいた」大河ドラマ 三谷幸喜氏が明かす
脚本家で演出家、映画監督の三谷幸喜氏が4日、NHKで放送された「大河ドラマ名場面スペシャル~放送100年レジェンド俳優が語る~」にVTR出演。自身が脚本を担当した2016年の大河ドラマ「真田丸」(堺雅人主演)について語った。
松本白鸚(当時は市川染五郎)が主演した大河「黄金の日日」(1978年)を子供のころに見て、大河ドラマの大ファンになったという三谷氏。「『真田丸』の第1話って、真田家が大ピンチになるところから始まる。織田が攻めてくるところから始まる。それって、まるまる『黄金の日日』の第1話からいただいているようなもので」と明かす。
「『黄金の日日』の1話も堺の町が織田に包囲されるところから始まる。そこからどうやって脱出する、っていう話。時代も同じだから、自分なりに分析して作った」という。
大河の魅力を「ヒリヒリ感」と語り、「親子でいがみあう、お母さんが(息子に)毒を飲ませるとか、そんな話って、大河ドラマにしかないですからね。人間の業とか、ギリギリのせめぎ合い、心理戦を描けるのが、歴史物に限られる気がする」と話した。