Lil かんさい・嶋﨑斗亜「デビュー、それが全てじゃない」ジュニアとして明かす思い「来る時は来る。来なかったら来ないだけ
関西ジュニアのLil かんさい・嶋﨑斗亜(21)が11日にスタートするABCテレビのドラマ「恋愛革命」(土曜、深夜1・00 関西ローカル)で連続ドラマ初主演を果たす。ドラマ、舞台と話題作に出演し、役者としての存在感を高めながらグループとしても結成5周年を迎え、24年には初の東京単独公演を成功させる充実ぶり。さらなる今後の発展への思いを聞いた。
まさに王道アイドルというキラキラした笑顔をはじけさせた。連ドラ初主演に「最初はプレッシャーがあった」と受け止めつつ、「でも(撮影に入ったら)考える暇もなかった。とにかく楽しかった。それに尽きる」と落ち着いた口調で振り返った。
今回のドラマでは、初めて撮影現場に差し入れもした。「自分で買いに行って、しっかりのしまでつけて差し入れしたのは初めてだった」。主演としての自覚と、作品にかける思いの強さが表れていた。
映像作品だけでなく、2月には舞台「JAPAN THEATER『SEIMEI』」で歌舞伎俳優・市川團十郎と共演するなど、役者としての評価が高まっている。それでも、満足した表情は見せなかった。「言い訳にしかすぎないけど」とした上で、「ベースがアイドルなので、やはりそういう見られ方をする。役者一筋でやっている人たちはやっぱりすごいと思った。演技への考え方もしっかりしている。今後も役者みたいな形でお仕事させていただけたら、もっと頑張りたい」と抱える思いを明かした。
昨年5月には結成5周年を迎えたLil かんさいにとって初の東京単独公演を開催。総動員数約4万8000人という大成功を収めた。「みんな自分の分野でしっかり成長してくれている。誰1人似たような人がいなくてみんな違って、その中でそれぞれの武器を伸ばしていっている」と現状を捉えた。
関西からはAぇ! groupもデビューした。「デビュー」への思いを聞くと嶋﨑は強いまなざしに変わった。「デビューに近づくとかは、ないのかなと思う。たぶん、デビューって急に来るもの。来る時は来る。来なかったら来ないだけ」と冷静に語った。その上で「強みは、まっとうに王道なキラキラのアイドルができるところ。誰がなんと言おうとそれが個性。それはうちの事務所の特長でもあって当たり前と思われるかもしれないけど、バンドをやるとか、ローラースケートをやるとか、そうではなくて僕らはこの王道のキラキラをできるのが個性」と言い切った。
「あんなに熱い人で僕が本当になりたい人」と尊敬するWEST.の重岡大毅からは「おまえらみんなに幸せになってほしい」と言われたことも心に残り続けている。グループとしての最終的な目標を問われると「幸せ」と即答。「デビューを貪欲に意識するのもジュニアっぽくていいけど、それが全てじゃない。みんなで何年後も一緒に『幸せ』に笑っていられたらいい。それがどういう形であっても」と明るい未来を見据えた。
◆「恋愛革命」 韓国の人気Web漫画が原作の学園ラブストーリー。嶋﨑演じる高校入学と同時に1人暮らしをすることとなった姫ノ宮レイが引っ越し当日にヒロイン・王子凛(吉田美月喜)と運命的な出会いを果たして恋に落ち、猛アタックを開始する。しかし、過去の思い出から「恋愛はしない」と決めている凜には響かず。ついには避けられるようになってしまうが、周囲の助けも借りながら、めげずに「好き」を伝え続ける。AmBitious・山中一輝が2人の恋のカギを握る友人・伊藤悟を演じる。
◆嶋﨑斗亜(しまさき・とあ)2003年8月3日生まれ。大阪府出身。2016年8月に事務所に入所。21年4月期テレビ朝日系ドラマ「ジモトに帰れないワケあり男子の14の事情」に出演。2月に始まる「JAPAN THEATER『SEIMEI』」にも出演する。趣味は漫画を読むこと。身長167センチ。血液型A。