【山田美保子のミホコは見ていた!】「紅白」視聴率歴代「ワースト2」報道の違和感 もう、やめませんか?

 昨年大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」の毎分視聴率が明かされ、瞬間最高もわかった。

 個人的には、推しの新浜レオンの初出場にプロデューサーの木梨憲武や「全てあげよう」の作詞作曲者の所ジョージが華を添えること。司会の伊藤沙莉と米津玄師が何かしら「虎に翼」関連のコラボをしてくれると予想できること。さらには橋本環奈の前で「おむすび」の主題歌「イルミネーション」をB’zが歌うことなどが事前に知らされたため、何年かぶりに全編リアタイした回だった。

 果たして、それらを含め、全アーティストが期待していた以上の演出と共に最高のパフォーマンスを披露してくれたため、翌日も翌々日も録画を見返してしまったほどだ。

 ところが3日の朝刊スポーツ紙に一斉に躍っていたのは「ワースト2」の見出し。長寿番組ゆえ、テレビ最盛期の数字と比較されているのだ。夕刊紙には、さらに辛辣な分析記事も見られたものだ。

 視聴者層でいうと、F3(50歳以上の女性)を通り越してF4入りをしている筆者の周りでは「久々に面白かった」「さすがNHK」という声が大半だっただけに違和感を覚えたものだ。

 6日、同じ想いをカンニング竹山が「くにまる食堂」(文化放送)で語ってくれた。竹山は後輩の有吉弘行の司会ぶりや、MISIAやSuperfly、福山雅治らの“歌の力”に触れ、「すごいなぁ」と絶賛。続いて、「(昔と違って)今は見られてないっていうイメージを少しでもつけたいのかどうかわかりませんけど、こういう記事が多くなりがちだと思う」と“ワースト2報道”について言及。「もう、これやめません?」と進言したのだ。

 家族揃って茶の間のコタツでみかんを食べながら一台のテレビを囲んで観ていた頃と時代が異なることは周知の事実。

 これは「紅白」以外の視聴率報道にも通じることだが、大河ドラマや朝ドラ、月9、そして木村拓哉主演のドラマについても必ず過去の数字と比較され、少しでも下がっていると“オワコン”であるかのような書かれ方をするのはどうかと思う。

 ちなみに熱心な視聴者が多いと思われるXユーザーの実況でも今回の「紅白」は大好評で、終始褒められていたのは今回も橋本環奈の名司会ぶりだった。台本や全ての楽曲の歌詞や振りが完璧に頭に入っていて、ハプニングが起きても常に堂々としていた橋本は本当に素晴らしかった。

 昔の視聴率との比較、もう、やめませんか?

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