甲斐翔真 ドラァグクイーンの「扉開く」故・三浦春馬さん&城田優が演じた大役に挑む
俳優・甲斐翔真(27)が新たな扉を開く。4月に開幕するミュージカル「キンキーブーツ」(同27日~5月18日=東急シアターオーブ、他大阪公演あり)のドラァグクイーン・ローラ役を俳優・松下優也とのWキャストで担当。かつて故・三浦春馬さんや城田優が演じた大役に挑む。
昨年は「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」などに立て続けに出演。今作はオーディションを経て出演を決めた。「『この切符が手元に来たんだな』という喜びと、覚悟を決めるような瞬間でもあった」と射止めた際の心境を述懐。ローラ役を「今まで僕がやってきた役にはなかった」といい「僕のまだ開かぬ扉を開く必要がある」と表情を引き締めた。
事務所の偉大な先輩が演じてきたドラァグクイーン。両者の熱演は脳裏に焼き付いている。春馬さんのローラは「衝撃的だった」とし「初演は体当たりでパワー系と見ていた。再演ではしなやかな体つきになっていて、よりドラァグとしての妖艶さがプラスされていた」と回想。一方、城田のローラは「パワーがすごかった。目力がドラァグという役を主張していて、強烈な魅力を感じた」と圧倒されたという。
城田からは「翔真らしくやったら絶対に大丈夫」と背中を押されたという甲斐。4月の開幕に向け肉体改造に着手しており「ファンの方はうすうす気づいているかもしれないが、1、2年前とはかなり体形が変わっている」と手応えを明かす。先輩から引き継いで挑む新境地。「(2人の)いいとこ取りができたらいい。チャレンジしたい」としつつ「選んでいただいた以上は、近年まれに見る傑作だったと言わせたい。野望はありますね」と腕ぶした。