Aぇ!group佐野晶哉 震災特番でナビゲーター「知らない世代に伝えていけたら」被災者の“いま”を取材
Aぇ!groupの佐野晶哉(22)が、ABCテレビ制作のテレビ朝日系全国ネット「サンデープレゼント 阪神淡路大震災30年特別番組『あの時から今へ ~私が撮った1.17~』」(19日、後1・55~3・20)のナビゲーターを務めることが11日、分かった。兵庫県出身の佐野が、取材を通して当時の状況を深く掘り下げて生の声をすくい上げ、自分よりも若い世代に震災を語り継ぐことの大切さを視聴者に届ける。
未曽有の災害から30年。震災以降に生まれた人の数はおよそ3200万人となり、日本の人口の約4分の1になった。震災のことを知らない世代も増える中、当時は生まれていなかった佐野が、その目と耳を通してどうやって記憶の架け橋になっていくべきなのか。方法を探るために、ABCテレビに映像を提供した撮影者を訪ねた。
佐野は「震災を経験していない僕が、どんなふうに当時の話を聞けば良いのかはすごく悩みました」と吐露。「ご本人たちに直接お会いして感じたのは『ちゃんと当時のことを知ってほしい』『いろんなことを伝えたい』と強く思ってらっしゃるということです。僕のように震災を知らない世代は、その人たちの声に耳を澄ませて思いを受け止め、次につないでいかないといけないと非常に感じました」と、責任をかみしめた。
スマートフォンはもとより、ビデオカメラもさほど普及していなかった時代に、テレビカメラがたどり着けなかった被災地を撮影した視聴者提供映像。佐野はそれらを頼りにそれぞれの撮影者を訪ね、自身もカメラで撮影しながら被災者の“いま”を取材し見えてきたのは、震災後30年を生きてきた人々の生活そのもの、人生だった。
佐野は「今回のロケで多くの方々の話を聞いて、大震災から30年たった今でも、神戸や西宮の人たちはいろんな思いを抱えながら生活されているんだな、と気づかされたことは自分の中でも大きな変化でした」と意識の移り変わりを述懐。
「避難所でのつらい生活や、地震のときに棚が一つ倒れていなければ救われた命があるという話は、今できる備えを一人一人意識することが大事だと感じましたし、震災を知らない世代の人たちに伝えていけたらなと思いました」と決意し、「この番組が次の世代の人も含めて、改めて考えてもらう、その入り口になればうれしいです」とメッセージを送った。