SUPER EIGHT「二十祭」完走 横山裕「本当に集大成」20年の歴史詰め込み4時間超えの熱演
SUPER EIGHTが13日、京セラドーム大阪でデビュー20周年を締めくくる全国ドームツアー「超DOME TOUR 二十祭」のファイナルを迎えた。昨年12月の福岡を皮切りに、3都市8公演で計38万人を動員。グループの歴史を詰め込んだライブは、過去最長となる4時間超えの熱演。グループの原点である大阪の地で、成人の日に“二十歳”の祭りのゴールテープを切った。
積み重ねてきた20年の歴史、伝えたい感謝の思い、そのすべてをステージから解き放った。オープニングムービーの世界から飛び出してきた演出にのって、舞台上にそびえ立つビル群の上に5人が登場。「今宵は成人式だぁ!」。安田章大(40)の叫びで開幕した。
エイター(ファンの呼称)らグループに関わってきた人々すべてが感涙必至の時間だった。デビュー曲「浪花いろは節」に始まり、「NOROSHI」では旧グループ名を現在のSUPER EIGHTへと昇華させるような演出。
「ズッコケ男道」は07年の47都道府県ツアー時の再現と、バンドスタイルの2パターンを披露した。本編ラストは、このツアーのために書き下ろした新曲「LIFE GOES ON」をドームに響かせた。
演出担当の大倉忠義(39)はこれまでのアンケートや過去のDVDを一から見直して“超盛り”の神セットリストを作成。「お客さんと一緒に、20年のアルバムを1ページずつ一緒に見ていくようなライブ」と胸を張った。7人組だった時代の楽曲も多く「7人ではできたけど、5人では…という楽曲にも挑戦、アップデートできた感覚」と語った。
横山裕(43)は「(デビュー間もない)当時、歌ってた楽曲、歌詞が今になって身に染みる。自分の知らない自分がこの『二十祭』で見える。本当に集大成のライブ」と実感を込めた。
04年9月の全国デビューから20年。道は決して平たんではなかった。8人組から3人が脱退し、病気を患ったメンバーだっている。安田は「でも、僕たちだけじゃなくてファンの皆さんも同じように心を疲弊していた。(今回は)それを雪解けするため、動き出すきっかけを作るためのライブ」と語り、丸山隆平(41)は「『続けてくれてありがとう』の(ファンの)涙が多かった。僕らも5人で活動してきて、やってこられてよかった」と感謝した。
20周年を締めくくり、次はどこへ向かうのか。村上信五(42)は言う。「それはもう時代が決めるでしょ。こんな20年も予想もしていなかった。続けていく先、予想もしないことも起こる。明るいことなのか、苦しいことかはわかりません。でも続けていくことで、自分たちがどう変わっていけるのかが楽しみ」。5人なら、どんな未来にだってたどり着ける。