【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】自分ばかりが多額のお祝い…家族間での金銭面負担と感情

 にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。今回のテーマは「お金」です。

 私には子供はいませんが姉には1人います。姪(めい)っ子です。お年玉に中学受験、結婚、出産祝いと私なりに多額のお祝いをしてきました。けれども姉からはお返しはあるものの逆にそれしかなく、こちらから出て行くばかりです。正直、腹が立つのですが西村社長ならどのように対応しますか。

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 ご相談の内容、よくわかります。姪御さんへのお祝いを続けてきたあなたの優しさと愛情には心を打たれます。しかし、負担が一方的に感じられる状況が続くと、不満やストレスがたまるのも当然だと思います。このようなとき、感情をため込まずに冷静に向き合うことが大切です。私も幼い頃から自分で稼ぎ始め、家族のために使うことが喜びでもありましたが、それでも心のバランスを保つことは常に意識していました。

 まず考えてみていただきたいのは、「お祝いをする目的」と「自分がどう感じたいか」です。お祝いの本質は、相手を祝福し、喜びを共有することです。しかし、それが負担になり、自分の気持ちが消耗してしまうのであれば、少し立ち止まって方法を見直す時期に来ているのかもしれません。

 例えば、お祝いの形を変えることを検討してみてはいかがでしょうか。必ずしも金銭や高価な贈り物である必要はありません。私自身、家族や大切な人に対しては、思い出に残る時間や心のこもった手紙などを贈ることも多いです。具体的には、アルバムを作ったり、姪御さんの成長を記録した小さなプレゼントを贈ることで、気持ちを伝えつつ、金銭的な負担を軽減することができます。

 また、お姉さんとの関係において、率直なコミュニケーションも重要です。「これまで心を込めてお祝いをしてきたけれど、少し負担が大きくなってきた」と話すことで、お姉さんも状況を理解しやすくなるでしょう。その際、感情的にならず、「お互いに気持ちよく祝い合える関係を築きたい」と前向きな意図を伝えることがポイントです。たとえば、次回からは家族全体でお祝いを分担し、「皆で姪を応援する」という形にシフトすることも考えられます。

 さらに、私が感じるのは、家族関係においても「与える」と「受け取る」のバランスが大切だということです。一方的な負担が続くことで関係がぎくしゃくするよりも、お互いが対等な立場で感謝を共有できる関係を目指すことが、結果的には長期的な絆を強めることにつながるでしょう。

 最後に、あなた自身の気持ちを大切にすることを忘れないでください。私は「最後に頼れるのは自分自身」という信念で生きてきましたが、それと同時に、家族から受け取った愛情や温かさが、私の中で生き続けています。お祝いをすることで愛情を示すのは素晴らしいことですが、自分自身の心と生活のバランスを崩さないことも同じくらい重要です。必要であれば、一時的に距離を置くことも選択肢の一つです。

 あなたの思いやりの深さは、必ず周囲に伝わっているはずです。その優しさを保ちながらも、無理のない範囲で行動し、家族との健全な関係を築いていってください。

 ◆西村誠司(にしむら・せいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数4万6000人。

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