帝国劇場 リニューアル計画を発表 担当設計士「新しい体験を提供したい」2030年度の開館目指す

 東宝は16日、都内で運営する観劇ホール「帝国劇場」の建替計画の概要を同場で発表した。新しい劇場は建築家の小堀哲夫氏が設計を担当。開館は2030年度とした。

 新たな帝劇のイメージが具現化された。新劇場はエントランスの正面に客席を配置し、終演時の混雑緩和を図る。席数は現在と同程度を想定する。現帝劇は2月末で休館、解体される。会見に登場した東宝の池田篤郎常務執行役員(65)は「まず見やすく、そしてスタッフ・キャスト、皆さんにとって心地よいところを目指しています」と見通しを語った。

 デザインを担当する小堀氏は「大変光栄に思っています。新しい体験を提供したい」と心境を語った。正面入口から入って右手にうかがう劇場から、まっすぐ進んで客席へと向かう変化に「象徴性が高い。この建物は、初代、2代目とどんどん良くなっている。より街と一緒に発展していければ」と語った。

 帝劇は1911年、日本初の本格的な西洋式大劇場として誕生。現在の建物は2代目で、66年のオープン以来、演劇・ミュージカルの聖地として親しまれてきた。

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