吉永小百合「大切な直営の劇場が無くなってしまう…、悲しいです」丸の内TOEI7月に閉館 開業から64年10カ月で幕
東映最後の直営映画館・丸の内TOEIが、今年の7月27日に閉館することが16日、分かった。
60年9月20日の開業から東京・銀座の顔として、街並みに溶け込んできたが、東映本社の東京・京橋移転、本社の入る東映会館の再開発に伴い、64年10カ月の歴史に幕を閉じることになった。
多くの東映作品に出演してきた女優・俳優からも惜しむ声が届き、吉永小百合は「初めて丸の内TOEIで舞台挨拶をさせていただいたのは、1980年1月15日。一年間掛けての撮影で映画の本当のだいご味を知り、役になりきる高倉健さんのパワーに圧倒された『動乱』の初日でした。公開中に、お客様の反応を知りたいと、そーっと後部の席に座ったこともありました。映画の本来の楽しさを知る、大切な直営の劇場が無くなってしまう…、悲しいです。感謝の思いでいっぱいです」と振り返った。
北大路欣也は「私も幾度か作品を通して劇場の舞台でファンの皆さまと交流をさせていただき、楽しい時間を共有できた事は嬉しい思い出です。皆様、本当にありがとうございました」とコメントし、舘ひろしは「私は、東映でデビューしたので、丸の内TOEIにある本社にはよくお邪魔し、私にとって特別な場所です。惜しまれながら閉館してしまうことはとても残念です」と惜別のコメントを寄せた。