がんで死去した森永卓郎さん 長男・康平氏がラジオで最後の会話明かす「『ありがとね』と」
メディアで大活躍した経済アナリストで独協大教授の森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが28日午後1時33分、原発不明がんのため埼玉県所沢市の自宅で死去した。67歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行う。23年末にステージ4の膵臓(すいぞう)がん(後に原発不明がんと判明)をニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」で公表、闘病していた。長男で経済アナリストの森永康平さん(39)は29日朝、文化放送「おはよう寺ちゃん」に生出演し、父との最後の会話を明かした。
森永さんは亡くなる前日の27日にTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」と文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」に出演、最後の最後まで発信を続けた。
最後の出演となった後者では自宅からリモート出演し、「1週間前から体調が急激に悪くなって今ほとんど動けないし、1週間ほとんど何も食ってない。今ボロボロなんです」と体調を報告。
前者でも「本格的な転移が始まったようで、右の脇腹のところに一気に痛みが出て来た」、「そう長くもたないかもしれない」、「ここまで急変するとは思っていなかった」と深刻な病状を説明した。28日に出演予定だった「垣花-」はキャンセルし、その日のうちに不帰の客となった。
康平さんは「おはよう寺ちゃん」に「オヤジも仕事は受けた以上は全部やりきれっていうスタンスなんで、そこは引き継ごうかな」と予定通り生出演。「日曜日(26日)に、本当に虫の知らせと言ったらアレなんですけど、帰った方がいいかなと帰った。つらそうにして、薬を飲んで寝ていたのですが、仕事があるから帰るねって言って、(森永さんが)『ありがとね』と言ったのが最後」と振り返った。
森永さんがレギュラー出演していた「垣花-」では、パーソナリティー・垣花正が冒頭から涙。「見事なフルスイング。こんなあっぱれな人生はなかなかいない」とたたえ、「いつも心にモリタクを」と、今後も森永さんと伴走する心構えを語っていた。
森永さんは東大卒業後、日本専売公社(現日本たばこ産業)、三菱UFJリサーチ&コンサルティングなどを経て経済アナリストとして活躍し、著書「年収300万円時代を生き抜く経済学」などがヒット。愛嬌(あいきょう)のあるキャラクターと巧みな話術でテレビやラジオのコメンテーターやパーソナリティーとしても引っ張りだことなったが、日本政府の経済政策を鋭く批判するなど反体制を貫いた。
オタク系グッズのコレクターとしても知られ、収集品約12万点を展示するB宝館を2014年に埼玉県内にオープン。プロ野球・DeNAの熱狂的なファンで、昨年4月には横浜スタジアムでチームを激励した。晩年は農業にも取り組むなど多趣味多才なモリタクさんは、濃密すぎる人生を駆け抜けていった。
◆森永卓郎(もりなが・たくろう)1957年7月12日生まれ、東京都出身。80年、東京大学経済学部卒業。日本専売公社、UFJ総合研究所などを経て経済アナリスト、独協大学経済学部教授。専門は労働経済学と計量経済学。23年11月にがん告知と余命宣告を受けた。主な出演番組はテレビが「情報ライブ ミヤネ屋」「がっちりマンデー!!」、ラジオが「垣花正あなたとハッピー!」「大竹まことゴールデンラジオ」など。主な著書に「〈非婚〉のすすめ」「ザイム真理教」「がん闘病日記」など。今年も「絵本でわかる経済のおはなし バブルが村にやってきた」を発表。
▽お悔やみの声
プロ野球・DeNA「長年にわたり、熱いご声援を送ってくださった森永卓郎さん。これからも、森永さんの想いとともに戦い続けます」
岸博幸氏「主義主張は正反対だったけど、憎めないし議論したら楽しいし、何より同じ癌を患う仲間として大好きだった」
三上洋氏「『三上さんはステージ3で戦えるぞファイトだ!』と強い言葉で励ましてもらっていたのに。モリタク先輩!」
阿佐谷姉妹・渡辺江里子「月曜、あんなに気丈に一緒に歌ってくださっていたのに。パワフルでひたむきで揺るがぬ視点、どんな時も明るく前向きな生き様を見せてくださいました」
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