夏木マリ ハスキーボイスで名曲の数々を披露 アンコールではワイン片手に「次はいつ会えるかしら?」
歌手の夏木マリ(72)が21、22日の両日、「ブルーノート東京」でライブを開催した。
日本におけるジャズの殿堂に、黒とベージュ系の落ち着きのあるドレスで登場した夏木は、最初に1973年のヒット曲「絹の靴下」をおなじみのハスキーボイスで歌い上げ、集まった聴衆を魅了。続けて、笠置シヅ子の「東京ブギウギ」をカバーした2023年発表の「TOKYO JUNK BOOGIE」を披露。「新型コロナウイルス禍に楽しい音楽がやりたくなった」という夏木の強い思いがこもった曲だ。
MCでは、ロンドンで上演した舞台「千と千尋の神隠し」にまつわるエピソードなどで聴衆を笑顔に。その後、亡くなった谷川俊太郎さんへのオマージュとして竹満徹「死んだ男の残したものは」、高田渡作曲の「鎮痛剤」、ビートルズの「イエスタデイ」、映画音楽「ケセラセラ」が続いた。
今年で7回目となるブルーノート公演のきっかけとなったのが、ピチカート・ファイヴの小西康陽が夏木のために手がけた楽曲の数々。今回のライブでもMCを挟まず「ミュージシャン」「セロニアス・モンク」など、6曲連続で小西の曲を歌った。
最後を締めたのは、夏木が音楽を始めたきっかけを作ったジャニス・ジョプリンの「Cry Baby」、夏木自身の人生を語り口調で歌う「60 Blues」の2曲。そしてアンコールでは緑色のドレスに着替え、ワインを飲みながらさらに2曲を披露。「次はいつ会えるかしら?今日の皆さん最高!」と呼びかけ、夫でパーカッション奏者の斉藤ノヴらバンドメンバーと満面の笑みを見せた。
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