元兵庫県明石市長で弁護士の泉房穂氏（６１）が２４日、神戸市内で会見を行い、今夏の参院選で兵庫選挙区（改選数３）に無所属で出馬することを表明。政策スローガンとして「使えるお金を増やす」「子育て支援の充実化、教育環境の整備」「高齢者福祉・障害者福祉の充実化」「多様性が尊重される社会づくり」の４点を掲げた。

　国政への挑戦に「今日この会見がスタート」と高らかに宣言した泉氏。出馬の理由として「国があまりにも国民に冷たい。国民が溺れかけてるのに、どうして本気で変えようとしないのか。国民に笑顔を届けるのが政治家の仕事。どっち向いて政治やってんねん！」と怒りをあらわにした。

　明石市長退任の際には「政界引退」を宣言していた泉氏だが、「前言撤回です。批判は甘んじて受け入れる」とキッパリ。「でも、自分がやらないと誰もやらない。今の永田町で、一体どれくらいの政治家が国民の事を考えていますか？」と訴えた。

　会見の数分前、弁護士同期の橋下徹氏がテレビの生放送で泉氏の出馬に「友人としては応援する」と発言したことには笑顔。ただ衆院選ではなく参院選を選んだことなどに「卑怯な立候補」などと批判したことには「（橋下氏と）考えが違うのは当たり前。橋下さんもいつまでも評論家やってないで立候補したら？」と反撃。“泉節”は最後までフル回転だった。