橋幸夫さん死去、4月「俺、歌うの?」5月に緊急搬送→6月復帰→9月に再入院判明「会話成立しない」「顔も言葉も忘れる」アルツハイマー型認知症を公表
歌手の橋幸夫(本名・橋幸男)さんが、4日午後11時48分に亡くなっていたことが5日、分かった。この日、所属の「夢グループ」が発表した。82歳だった。
橋は5月20日に中等度のアルツハイマー型認知症を患っていると公表。所属する「夢グループ」の石田重廣社長が会見し、状態を明かした。
昨年夏にスタッフが「橋さんの言葉がおかしい」と異変を感じ、その後、同じことを何度も繰り返す症状が出たという。24年12月の精査で中等度の診断。陳旧性脳梗塞を併発していることも分かった。
今年1月には歌を忘れる症状も表れ、4月には「俺、歌うの?」と歌手であることすら忘れることもあったという。医師は「筋力を維持し、日常をキープして、芸能活動維持が望ましい」と助言。橋は「頭の中がサッパリ分かんなくなっちゃうんだ。迷惑かけるから休むよ」と申し入れたが、石田社長が認知症を公表しながら活動を続ける異例の決断を下した。
ステージを重ねていたが、5月31日に一過性脳虚血発作のため緊急搬送。6月8日に退院すると、同11日に復活のステージに立った。
だが、9月1日に石田社長がトークショーで再入院していることを明かし「ほとんど会話は成立しなくなっていました」「現実は、僕の顔も忘れる、言葉も忘れる、ずっと寝ています」と説明。「橋さんは生きています。脳以外はすごい元気です」と語っていた。
