麻里子様、涙の卒業…母の手紙に号泣
アイドルグループ・AKB48の篠田麻里子(27)が22日、東京・秋葉原のAKB48劇場で最後の劇場公演を行い、AKB48を卒業した。公演にはチームAメンバーのほか、小嶋陽菜(25)、峯岸みなみ(20)、板野友美(22)、大島優子(24)も駆けつけた。母親からの手紙を高橋みなみ(22)が代読すると感極まって号泣した篠田だったが、ラスト歌唱曲のタイトルを間違えて、最後は大爆笑。誰からも愛された人柄を表すような涙あり笑いありのラスト公演で、約7年半を過ごした秋葉原に別れを告げた。
2006年1月22日の劇場初出演から2738日。唯一の1・5期生で、最年長としてグループを支えてきた篠田が“原点”のAKB48劇場でAKBとしての活動に幕を下ろした。終演後、篠田は「自分の原点で最後を迎えられて、いい区切りになりました」と、充実の表情を見せた。
開演前のアナウンスから声を詰まらせて始まった。サプライズで母親からの手紙が読み上げられると号泣。感動のままラストへ向かったが、AKB人生で最後の曲「あなたがいてくれたから」を「ここにいたこと」と言い間違えるハプニングを起こし、会場は大爆笑に包まれた。「わざとじゃないんですけど、悲しく終わるよりは楽しく終わる方がいいんで」と、表情を和ませた。
05年12月8日の劇場オープンは、劇場内のカフェのアルバイトとして迎えた。翌06年1月、AKBメンバーに。当時を「みんなキラキラしてて、早くステージに立ちたかった」と振り返った篠田は、自らの志願で、かつて“勤務”していたカフェの中からファンとハイタッチした。
今後については「ファッション系の仕事をやっているのでそっちを頑張りたい」とし、「自分を見つめ直して、ゆっくりと大人の階段を登りたい」と話した。卒業したことで恋愛解禁となるが、「今は恋愛する気分にはなれない」としながらも、「ドレスを着てると結婚したくなりますよ。32歳までにはしたいかな」とほほえんだ。
この日の公演の応募倍率は200倍超で、終演後には最後の姿をひと目見ようと1000人超のファンが劇場の外に殺到。篠田は急きょバルコニーに姿を見せ、笑顔で手を振った。自らを「AKBの縁の下の力持ち」と表し、誰からも愛された“麻里子様”が、最後は笑顔でAKBを去った。